イグニッションキーを左に回す、グローランプの明かりを確認してからエンジンスタート、デコンプを力一杯押し込んで、からだ全体でエンジンの振動を確認する。オイルをチェックする。今朝も２リットル入った。次の車に向かう。中学校２年生の時のぼくの日課である。朝も未だ暗いうちから暖機運転と、仕業点検。今だったら環境問題で近所から怒られてしまいそうだ。車好きの父の影響をもろに受け、無類の車好きになった。小学生の時はエンジン音で街を走っている車の車種を言い当てられた。エンジンをばらしてはみたものの組み立てられなくなって叱られた。
　そんな子供が、今は運送会社の社長になっている。紆余曲折はあったが収まるべきところに収まったという感じであろうか。これまでいろいろな仕事を経験してきた。船員、コンピュータ・ＳＥ、ミュージシャンと家族・他人に甘えて思い通りの人生を歩いてこれたと思う｡そして、いろいろな場で知識や経験を積んできたが今度はこれらを無駄にしないように、これからの人生や社会に役立てていかなくてはならないと思う｡今は、この会社に私のこれまでの人生の集大成が込められているようにさえ感じる｡
　会社も業界も非常に大変な時期を迎えている｡一人の力で出来ることは限られているかも知れないけれども、荷主とのパートナー・シップや社員との仲間意識｡さらには業界先輩諸氏の叱咤激励もいただいて、この会社、この業界を少しでも良くするために邁進することを誓おうと思う｡
　最後にこのホーム・ページを見に来ていただいた人に感謝するとともに皆様の健康と社業の発展をお祈りいたします｡
　また総てのソリューションは人と人とのコミュニケーションの中にあると信じているので、ヒューマン・ネットワークを大事に育て、今後とも永いお付き合いが出来ますことを願って挨拶とします｡